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腰痛ブログ

腰痛の治療法に対する説明と注意点を紹介しています。
牽引
牽引
質問
牽引による治療はいつごろから始められたのでしょうか?
答え
ヒポクラテスの時代

説明
牽引の歴史は古く、ヒポクラテスの時代に描かれた牽引療法の絵が残されています。牽引は1950年台から1960年代に椎間板の治療として流行しています。椎間板を牽引することで、椎間板ヘルニアが改善するという考えに基づいています。現在に至るまでに牽引方法・牽引装置に様々な改良が加えられています。牽引するときの力・牽引角度・牽引するときの体位・牽引時間など、提唱される方法は様々です。

作用
生理作用
○関節を引き伸ばす
脊椎の骨と骨の間には神経根と呼ばれる神経が通っています。神経根が通る穴を椎間孔と言います。椎間孔が狭まると神経を圧迫します。椎間関節を引き伸ばすことにより、神経根の圧迫を取り除くことができるという考えに基づきます。
○椎間板ヘルニアを改善する
脊椎を引き伸ばすと、椎間板の圧力が低下します。椎間板の中の圧力が低下すると吸引力が生まれて、椎間板が飛び出しているのが引っ込むという研究が数多くあります。
○筋肉あるいは靭帯をストレッチする
脊椎を牽引することにより、腰の筋肉がリラックスするという報告があります。
○患者の固定
数時間から数日にわたり、長時間牽引を続けることは、患者の患部を安静に保つことができるという考えに基づいています。しかし患者を長期に固定することは、患者の体力を衰えさせる可能性があります。

副作用
患者の体重の50%を超える腰椎の牽引を行った場合に、症状の悪化が報告されています。

注意
ギックリ腰を起こしてから3日以内は炎症がひどくなる場合があるので控えましょう。また妊娠中の女性は使用を控えましょう。他の病気を患っている人は使用できない場合があるので、自己判断で使用するのは控えましょう。

結論
いくつか文献がありますが、牽引の急性腰痛に対する治療効果を十分に証明する文献はありません。また患者をベッドに拘束するため、長期の牽引は体力を衰えさせる可能性もあります。牽引は急性腰痛に対する治療法として全くお勧めできません。

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