blog index

腰痛ブログ

腰痛の治療法に対する説明と注意点を紹介しています。
赤外線療法
赤外線療法
質問
遠赤外線は体の深くまで浸透するでしょうか?
答え
遠赤外線は体の皮膚表面でほとんど吸収されてしまいます。

説明
赤外線療法について理解するために、まず赤外線の特徴を知りましょう。赤外線はイギリスの天文学者ハーシェルによって発見されています。太陽の光をプリズムに通したときに、光は七色に分かれます。七色の一番外側にある赤い色の隣に温度計を置くと、温度計の目盛りが上昇します。実は人間には見えない七色以外の光に温度を上昇させる働きがあるのです。赤い色のさらに外側という意味で赤外線と呼ばれています。ちなみに蛇は赤外線を見ることができます。動物が放射する赤外線を感知して、敵を見つけるのです。

現在は赤外線を更に近赤外線と遠赤外線に分類しています。遠赤外線という言葉を聞くと、料理がおいしくなるとか、暖房器具に使われているとかを思い出す人が多いのではないでしょうか。遠赤外線について理解するために、セラミクスヒーターを例にして説明しましょう。セラミクスは加熱すると遠赤外線を放射します。遠赤外線には人あるいは身の回りの物を温める働きがあります。しかし窒素と酸素は遠赤外線を吸収しないので、空気は温まりません。寒い季節に気温が低いときでも、太陽が出ていると、暖かく感じることがありませんか?遠赤外線には空気以外のものを温める働きがあるためです。しかしひとつ誤解があります。遠赤外線は体の深くまで浸透すると思われていますが、実は遠赤外線は体の皮膚表面でほとんど吸収されてしまいます。近赤外線は遠赤外線に比べて少し深くまで浸透します。最近銀行などで個人認証に使われている静脈模様を調べる方法は近赤外線を応用しています。

生理作用
◯痛みの緩和
温熱療法には痛みの緩和に効果があると考えられます。
◯関節のこわばりを和らげる
温熱療法には筋肉あるいは関節などをやわらかくする効果があると考えられます。ただし赤外線は深部にまで到達できません。深部にある筋肉あるいは関節などには効果がありません。
◯治癒を促進する
温熱療法には血液循環を増やしたり、損傷部位の酵素の働きを高めたりする働きがあると考えられます。

副作用
やけど
赤外線は蒸しタオルなどのように自然に冷めることがないので、特に注意が必要です。使用上の注意をよく読みましょう。
失神
温泉に入ったときに起こるのぼせに似た症状です。ふらふらした感じがしたリ、立ちくらみを起こしたりすることがあります。
出血
急性の外傷がある場合、あるいは血友病などで出血傾向がある場合には、出血を引き起こしたリ、出血がひどくなることがあります。

注意
ギックリ腰を起こしてから3日以内は炎症がひどくなる場合があるので控えましょう。また妊娠中の女性は使用を控えましょう。市販の赤外線治療器を使用する場合は、必ず使用上の注意をよく読んでください。他の病気を患っている人は使用できない場合があるので、自己判断で使用するのは控えましょう。

結論
赤外線療法では赤外線の人体を温める作用を利用しています。しかし赤外線の人体に対する働きは十分理解されていません。急性腰痛に対する赤外線の治療効果を評価する文献はほとんどありません。症状の一時的緩和を目的に使用し、ほかの治療法と併用することが望ましいと考えられます。赤外線は急性腰痛に対する治療法としてある程度お勧めできます。

bolg index このページの先頭へ
<